胆石症の治療戦略

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胆石症を放置すると(急性胆嚢炎、閉塞性胆嚢胆管炎、膵炎)

胆嚢炎

胆嚢炎

はまり込んだ胆石が外れなくなり、胆汁の流れが完全にせき止められると、胆嚢炎という状態になることがあります。胆嚢炎になると、右の脇腹の痛みが持続し、加えて発熱などの症状も現れます。この状態が悪化すると、胆嚢壁が破れて感染した胆汁が腹腔内に漏れ出し、腹膜炎になることがあります。胆嚢炎になると、通常は入院して治療を受ける必要があります。

胆嚢と胆管の構造

胆嚢は肝臓の下に張り付いて固定されており、総胆管とつながっています。胆嚢と総胆管をつなぐ管を胆嚢管と言います。時には、この胆嚢管を超えて胆石が総胆管に迷入することがあります。

総胆管結石

総胆管に胆石が詰まると、胆汁が肝臓まで逆流します。この状態になると、白目の部分や皮膚が黄色くなる黄疸が現れることがあります。さらに感染が加わると、細菌が血流に乗り敗血症という状態になります。この場合、早急に胆石を除去する必要があり、入院して内視鏡(胃カメラ)で結石を取り除く治療を行います。

胆石症の治療選択

外科手術

方法 胆嚢ごと胆石を摘出。
特徴 根治的な治療で、原則第一選択。

胆汁酸溶解療法

方法 コレステロール結石に対して、ウルソデオキシコール酸を1年間内服。
効果 24~38%の方が結石消失。
問題点 内服中止により60%の方が再発。根治的な治療ではない。

体外衝撃波粉砕療法

方法 体外から衝撃波を当てて結石を粉砕。
問題点 再発が多く、結石が落下する際に膵炎や胆管炎、胆道閉塞などの重篤な合併症のリスクあり。
現状 現在はほとんど行われていない。

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