コラム

粉瘤とは

2024.09.18

こんにちは、広島アルプスクリニックです。

当院で日帰り手術を行っている粉瘤(ふんりゅう)は、皮膚の下に発生する良性の腫瘤で、一般的に「アテローム」とも呼ばれています。この記事では、粉瘤の特徴、原因、症状、そして治療法について詳しく説明します。

 

粉瘤の特徴

外見:皮膚の下にできる丸い腫れ物で、通常は柔らかく、動かすことができます。

大きさ:数ミリメートルから数センチメートルまで様々です。

発生部位:顔、首、背中、胸などの皮脂腺が多い部位によく見られます。

 

粉瘤の原因

粉瘤は、主に皮脂腺や毛包の機能異常によって引き起こされます。以下に、粉瘤の原因をより詳しく説明します。

1.皮脂の過剰分泌

ホルモンバランスの乱れ:思春期や妊娠中、ストレス時などにホルモンバランスが崩れ、皮脂の分泌が過剰になることがあります。遺伝的要因:皮脂腺の活動が活発な体質を遺伝的に受け継ぐ場合があります。

2.毛穴の詰まり

角質層の肥厚:皮膚の新陳代謝が乱れ、古い角質が十分に剥がれ落ちないことで毛穴が詰まります。
外部からの刺激:汚れや化粧品の残留物が毛穴を塞ぐことがあります。

3.皮膚の損傷

物理的な傷:擦り傷や切り傷などの皮膚損傷が、皮脂腺や毛包の正常な機能を妨げることがあります。
炎症:アクネ(にきび)などの炎症性皮膚疾患が、皮脂腺の構造を変化させることがあります。

4.環境要因

高温多湿:暑く湿った環境は皮脂の分泌を促進し、毛穴の詰まりを引き起こしやすくなります。
紫外線:過度の日光浴は皮膚にダメージを与え、皮脂腺の機能異常を引き起こす可能性があります。

5.生活習慣

不適切なスキンケア:過剰な洗顔や強すぎる洗浄剤の使用は、皮脂バランスを崩す原因となります。
不衛生な環境:清潔を保てない環境は、皮膚の健康に悪影響を及ぼし、粉瘤の形成を促進する可能性があります。

これらの要因が単独で、あるいは複合的に作用することで粉瘤が形成されます。個人の体質や生活環境によって、粉瘤の発生しやすさは異なります。
予防のためには、適切なスキンケア、バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレス管理など、総合的な健康管理が重要です。また、定期的な皮膚のチェックを行い、早期に異常を発見することも大切です

 

症状

多くの場合、粉瘤は無症状ですが、以下のような症状が現れることがあります。

1.皮膚の下の腫れ

丸いドーム状の隆起で通常は柔らかく、動かすことができます。
大きさは数ミリから数センチまで様々です。

2.炎症時の症状(炎症を起こした場合のみ)

発赤、腫れ、熱感があり痛みを伴うこともあります。

3.破裂時の症状(破裂した場合のみ)

チーズ状の内容物の排出があり、悪臭を伴うこともあります。

その他

まれにかゆみを感じることがあり、長期間存在すると皮膚が変色することもあります。

 

治療法

経過観察:小さく症状のない粉瘤は、そのまま経過を見守ることもあります。

切除手術:最も確実な治療法で、粉瘤を完全に取り除きます。

切開排膿:炎症を起こしている場合に、内容物を排出させる処置を行います。

薬物療法:炎症がある場合、抗生物質や抗炎症薬を使用することがあります。

 

まとめ

自己処置は避け、医療機関での適切な診断と治療を受けることが重要です。

粉瘤は良性腫瘤ですが、まれに悪性腫瘍との鑑別が必要な場合があります。

当院は腹腔鏡を用いた日帰り手術を行っております。

粉瘤の症状があるなど、お困り・お悩みの方はぜひ当院を受診ください。

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